―1月28日(土)於:静岡県総合社会福祉会館シズウエル―

真冬にして暖かな昼下がり180名の方々が集い、会場を埋め尽くしました。
第1部では「地域包括ケアシステムの取組み」を介護・福祉4団体代表による発表がされました。これからの地域づくりは高齢者に限らず、児童・母子、障がいのある人等々すべてを対象とする。それには専門職だけにかたまらず、様々な多種職連携が今後の課題であることが明確にされました。第2部では、対人支援の多い福祉・介護職は精神的な負担も大きく、そのために離職することも少なくない現状を踏まえて、「アンガーマネジメント」をテーマに東京から精神科医の水島広子先生をお招きしました。先生は登壇するや否や「ケアする側の方々をケアする話をします」と切り出すや止まらない、止まらない。そのエネルギッシュな早口に場内も必死に聞き入り、スクリーンと資料とそしてメモを取りながら、気づくと時計の針は予定の16時近くになっていました。

  • 自分の怒りを客観的にみる、相手の怒りを困った状態と受け止める。
  • イラッとしたら困っている、解決すべき問題を先に進めること。
  • 「怒りを認める」「怒っている人は困っている人」と捉えることですごく楽になること。
  • 「~べき」ではなく「~したい」に変換すること。
  • 相手を変えるのは難しいので、どんな人も大丈夫という代弁者を見つけること。
  • 被害者意識は人を幸せにしない。
  • 自分は手一杯やっていることを自分でほめる。

参加者からは「少し気持ちが楽になった」「学ぶことが多かった」「救われました」「穏やかな気持ちで仕事ができそう」「現実のあれこれが“なるほど”と合点し明日からの現場に即役立ちそうです」と精神面で楽になりこの研修に参加して良かった。来年続きを聞きたいと言った先生の講義を絶賛する声ばかりでした。
最後に本研修の運営に携わっていただきましたスタッフへ、参加者からの感謝のひと言を添えます。
『良い講師に出会えました。かけがえのない時を、今を生きていると感じられる講演でした』